既刊

杉戸洋 frame and refrain [限定1000部]

極小のものから広大な異空間までを描き、あふれる繊細な色彩と独自の画面構築で、絵画のなかに多層な世界を広げる杉戸洋(1970–)。90年代から国内外の展覧会で発表し、現代絵画の可能性を考える上で欠かすことのできない存在となっています。
国内美術館での個展が相次ぐ、注目の画家の10年ぶりとなる作品集です。
本書は古典的な額縁をもつ油彩と無額装、インスタレーションの約50点を組み合わせた「杉戸洋 frame and refrain」展(ベルナール・ビュフェ美術館、2015年)の作品と描き下しドローイングを収録しています。劇場のようなカーテンが登場する画面構成で知られていた作風は、より抽象と具象、日常と非日常の往還へと展開しています。
モチーフが額縁の内と外で結びあい、展示空間全体に拡がり反復されていた世界が、今度は作家自身による新たな編集で作品集となりました。本書では薄い用紙に印刷し、触れた痕跡が本に残ること、作品やその存在が裏面や他のページに淡く影響するようにも意図されています。
今後もその活動が期待される杉戸洋の現在形が刻まれた特別な1冊です。

ハードカバー、布張り
言語:日本語、英語
頁:128
サイズ:297×200mm
編集:森陽子
アートディレクション・デザイン:山本誠
発行:NOHARA
[限定1000部]
刊行日:2015年6月15日
ISBN:978-4-904257-31-9
価格:本体2,800円(税別)

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